「アフリカ進出の際の対象国の選び方」の記事で、いくつかのランキングをご紹介しましたが、今回はまた違った観点でのランキングをご紹介します。

世界経済フォーラムが621日、各国の男女平等の達成度を示す「ジェンダーギャップ指数2023年版」を公表しました。日本は前年の116位から9つ順位を下げ、146カ国中125位となりました。これは、日本が男女平等の分野で世界に大きく遅れをとっていることを示しています。

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一方、アフリカ諸国は、世界の中ではジェンダーギャップ指数が低い国が多いものの、男女平等の向上に取り組んでいる国も少なくありません。例えば、南アフリカは、女性の政治参画率が世界で最も高い国の1つであり、また、女性の労働力参加率も高くなっています。ルワンダは、女性の教育水準が向上し、女性が経営する企業の数も増加しています。

1. ジェンダーギャップ指数のアフリカ+日本の順位

今回、「ジェンダーギャップ指数2023年版」の対象になっていたアフリカ40か国に日本を加えた表を作ってみました。

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結果は、アフリカ40か国+日本の合計41か国のうち、何と日本は下から数えた方が早い30位でした。ナミビア(世界8位)、ルワンダ(世界12位)、(世界20位)のように、日本よりはるかに順位が上の国もあります。

2. 日本はなぜジェンダーギャップ指数が低いのか

日本の順位が低い理由には、例えば以下のようなものが挙げられます。

  • 女性の政治参画率が低い
  • 女性の管理職比率が低い
  • 女性の賃金が男性よりも低い

これらの問題を解決するためには、政府、企業が協力して取り組む必要があります。政府は、女性の政治参画や労働力参加を促進するための政策を策定する必要がありますし、企業は女性の賃金を男性と同等にすることや、女性が働きやすい環境を整備する必要があるでしょう。

一方、例えば、南アフリカは、女性の政治参画率を向上させるために女性の候補者の擁立を促進しています。また、ルワンダは、女性の教育水準を向上させるために、女性の教育費を支援し、女性が働きやすい環境を整備するなど、男女平等を目指した施策を積極的に講じています。

3. ジェンダーギャップ指数と海外進出先選び

男女平等が進んだ国では、概して優秀な女性人材を確保しやすいため、海外進出先選びの際の一つの指標になるでしょう。なお、イースクエアが設立に関わったタンザニアの食品加工会社でも主力社員はほとんど女性です。ちなみにタンザニアはジェンダーギャップ指数ではアフリカ内ランキング10位、世界ランキングが48位でした。

<参考情報>
ジェンダーギャップ指数2023年版
https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2023.pdf

以前の記事では、アフリカ進出の際の対象国の選び方に必要な4つの視点について解説しましたが、今回はそれとは別の観点のランキングをご紹介しました。これからアフリカに進出される企業様は一つの参考にしてみてください。また、イースクエアは、アフリカに多くネットワークを有しており、進出対象国の選定支援も行っています。詳しくは以下をご確認ください。

イースクエアのアフリカ進出・展開支援

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弊社は、2010年よりアフリカを始めとする開発途上国・新興国での日本企業のビジネス展開を市場調査、製品・技術開発(ローカライゼーション)、現地パートナーの発掘、テスト販売、ビジネスモデル構築・改善、公的機関などの補助金・助成金など申請など、お客様のニーズに合ったサポートをご提供します。アフリカでの多数のプロジェクト経験に加え、様々な民間企業でのビジネス経験を有する弊社コンサルタントのノウハウや現地ネットワークをフル活用し、企業様のアフリカでのビジネス展開をオーダーメイドでご支援します。

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