アフリカで最も評価の高い企業はご存じでしょうか?Brand Africaという組織の調査では、ナイキがアフリカで一番称賛されているそうです。海外でビジネスを行うにあたり、ブランドや社名を認知してもらい、高く評価してもらうことはとても重要です。今回はアフリカで高く評価されている日本企業とその理由を紹介します。

Brand Africaとは

最初に、今回ご紹介する情報は、Brand Africaという団体のレポートを基に作成しています。Brand Africaは、アフリカ大陸のブランド価値の向上とポジティブなイメージの強化を目指す非営利団体です。この組織の主な目的は、アフリカ大陸の経済成長と競争力を高めることにより、アフリカのブランドイメージを世界的に向上させることです。その中で、彼らは毎年「BRAND AFRICA 100」というレポートを発行しており、その中で「Most Admired Brands in Africa(アフリカで最も称賛されるブランド)」を100社発表しています。この調査は、アフリカ25カ国の18歳以上の個人を対象に、出身国や居住地に関係なく、最も称賛するブランドトップ3を回答する方法で集計されています。

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出典:BRAND AFRICA 1002022年版)

<参考情報>
Brand Africa
https://www.brandafrica.org/

アフリカで最も称賛されている日本企業はトヨタ

以下はBRAND AFRICA 1002022年版)の「Most Admired Brands in Africa50社のランキングになります。

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出典:BRAND AFRICA 1002022年版)

先述したとおり、1位はナイキ(アメリカ)で、2位はアディダス(ドイツ)とスポーツブランドが続きますが、3位は韓国の電子機器メーカーSamsungがランクインしています。4位のコカ・コーラ、5位のAppleは違和感がないと思いますが、6位に日本ではあまり知られていない中国のスマホメーカーのTecnoがランクインしているのが目を引きます。日本からは8位にトヨタが入っており、日本企業ではトヨタが最もアフリカの人たちに称賛されています。

他にランクインしている日本企業は、ソニー(23位)、東芝(48位)となります。著者はアフリカに滞在していた経験もありますが、確かにこの3社は多くのアフリカの方々が知っている企業として挙げていた記憶があります。特にトヨタは高品質かつ丈夫でコストパフォーマンスも良い自動車というイメージが強いです。

日本企業がアフリカで認知を獲得するには

現在アフリカに進出している企業、これから進出をする企業が、彼らのように認知を獲得し、良いブランド・企業として称賛されるには、以下のような取り組みが必要となります。

現地のニーズや文化を理解する

アフリカは広大な地域であり、国や地域によって文化や習慣が大きく異なります。海外企業がアフリカで成功するためには、まず現地のニーズや文化を理解することが重要です。現地のパートナーや顧客と積極的に交流し、彼らのニーズや期待を把握しましょう。

手に入りやすい価格で生活必需品を提供する

ランキング上位には、5位のApple7位のGucci18位のルイヴィトンなど、先進国の高級ブランドがある一方、6位のTecno(中国のスマホメーカー)、10位のMTN(南アの携帯キャリア)22位のDangote(ナイジェリアのセメントメーカー)など、いわゆる高級な商品・サービスではないものもランクインしていることが分かります。所得が低い人がまだまだ多いアフリカでは、高級ブランドだけではなく、多くの人が手に届く価格で生活必需品を届けるアプローチも有効でしょう。

現地の人材を活用する

日本から人材を派遣するだけでなく、現地の人材を活用することで、上述した現地のニーズや文化の理解の促進になるだけでなく、彼らを通じてその国のブランド・企業の認知向上に繋がります。

長期的な視点で取り組む

上記の取り組みに加え、ビジネスとして基本的である質の高い製品・サービスの開発とマーケティングを実施するのはもちろんなのですが、重要なのは長期的にコツコツと進めていくことが大切です。トヨタ、ソニー、東芝も最初から大きな成果を上げられたわけではなく、50年以上に渡ってコツコツと続けてきたことが広く認知され、高い評価を獲得できています。

まとめ

日本企業は3社がトップ50位に入っている一方、欧米や中国と比べると数は少なく、アフリカでプレゼンスを高めていくことが日本にとってチャレンジとなります。なお、ひと昔前までは、アフリカでビジネスを行う際は現地に社員が駐在し、全ての業務を現場で進めていく必要がありましたが、最近ではインターネットを活用したオンライン展示会、デジタルマーケティングなども上手く活用することで、リソースが少ない企業でも小さく進出を始めることができるようになりました。もし、リソース不足でアフリカ含む途上国への進出ができていない企業様はお気軽にお問い合わせください。

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弊社は、2010年よりアフリカを始めとする開発途上国・新興国での日本企業のビジネス展開を市場調査、製品・技術開発(ローカライゼーション)、現地パートナーの発掘、テスト販売、ビジネスモデル構築・改善、公的機関などの補助金・助成金など申請など、お客様のニーズに合ったサポートをご提供します。アフリカでの多数のプロジェクト経験に加え、様々な民間企業でのビジネス経験を有する弊社コンサルタントのノウハウや現地ネットワークをフル活用し、企業様のアフリカでのビジネス展開をオーダーメイドでご支援します。

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