アフリカは経済の成長が著しい地域として知られており、多くの日本企業が新たなビジネスチャンスを求めてアフリカ市場への進出を検討しています。日本ではLINEのアクティブユーザー数が8000万人以上を言われており、今日ではLINEをマーケティングに活用することはごく当たり前のことになっていますが、アフリカにも「WhatsApp」というLINEに匹敵するコミュニケーションツールがあります。近年では、アフリカビジネスにおけるマーケティング手段としてWhatsAppが注目されています。

本記事では、WhatsAppの基本情報からアフリカにおける利用状況、マーケティング戦略、そして実際の成功事例に至るまで、アフリカ市場におけるWhatsAppの活用方法についてご紹介します。

WhatsAppとは?

AfricaWhatsApp1.png

META(旧フェイスブック)が所有するWhatsAppは、電話番号さえあれば登録が可能で、テキストメッセージや音声メッセージを送信したり、音声通話やビデオ通話を行ったり、画像、ドキュメント、ユーザーの場所、その他のコンテンツを共有したりすることができるLINEとほぼ同じようなコミュニケーションツールです。

2023年2月時点で、WhatsAppのアクティブユーザー数は世界で約20億人いると言われており、メッセージアプリでは世界トップシェアです。

アフリカにおけるWhatsAppの利用状況

アフリカ全体のWhatsApp利用者数については、明確な情報は公開されていませんが、sagaci researchの調査(2022年)によると、1825歳が好むソーシャルメディアとコミュニケーションアプリとして、アフリカの27カ国中25カ国がWhatsAppと答えています。また、近年アフリカビジネスで注目されている南アフリカ、ケニア、ナイジェリアでは95%以上の普及率と言われています。

アフリカの1825歳が好むソーシャルメディアとコミュニケーションアプリ(2022年)

AfricaWhatsApp2.png

出典:sagaci research

このように、アフリカではWhatsAppが最も活用されているコミュニケーションツールだとご理解いただけたかと思います。

<参考情報>

Preferred social media and communication apps across Africa: what makes Telegram a success in Ethiopia?
https://sagaciresearch.com/preferred-social-media-and-communication-apps-across-africa-what-makes-telegram-a-success-in-ethiopia/

70 Intriguing WhatsApp Statistics: 2023 Usage Facts & Insights
https://financesonline.com/whatsapp-statistics/#:~:text=Meanwhile%2C%20the%20country%20with%20the,1%20million

WhatsAppを活用した基本的なマーケティング方法

まずご紹介するのはWhatsAppを活用した基本的なマーケティング方法です。

WhatsAppビジネスアカウントで広告を活用

通常ユーザーアカウントとは別に、WhatsAppはビジネスアカウントを持つことが可能です。こちらも電話番号があれば無料で登録することができます。ビジネスアカウントを持つと、カタログ機能で商品やサービスを表示することができ、特定の顧客リストを確保していなくても、広告を活用しターゲット顧客とつながりを持つことができます。

ターゲット顧客がある程度集まったら、メルマガ手法と同様に、定期的に有益な情報やサービスに関係する情報を提供することで、潜在顧客を育て、サービスの購買につなげていく方法です。

APIの活用によるデジタルマーケティング

WhatsAppビジネスアカウントはAPI(アプリとのインターフェース)を導入することで、自動メッセージ機能、チャットボット、他プラットフォームとの統合をすることができます。自社で導入する場合は、少し専門知識が必要となりますが、デジタルマーケティング業務の効率化やコンバージョン率を高めることが可能となるので、以下のガイドを参考に取り入れてみることをオススメします。

<参考情報>

What is WhatsApp Business API: The Complete Guide (2023)
https://m.aisensy.com/blog/whatsapp-business-api-guide/

アフリカ独自のWhatsAppマーケティング手法

上記に挙げた方法が、世界的にも一般的なマーケティング手法ですが、アフリカではユニークな活用方法も見ることができます。WhatsAppの個人アカウントでは、ステータス機能という24時間限定でプロフィールをクリックすると見ることがテキスト、画像を表示させることができます。ここに、定期的にビジネス情報(例えばファッション関係のビジネスをしている方は新作商品と値段を掲載など)をアップし、興味があるユーザーが直接連絡をするという方法です。アフリカの特にBtoCビジネスは、日本と比べるとよりソーシャルなつながりから購入するケースが多いため、時には広告やビジネス思考が強い発信よりも、個人アカウントからの訴求によるマーケティングが有効になることもあります。

筆者の友人によるWhatsAppステータス投稿例
(運営する英語教育サービスの宣伝)

AfricaWhatsApp3.png

まとめ

アフリカビジネスにおけるマーケティング手法は、以前はアナログが中心でしたが、徐々にデジタルマーケティングが主流となってきています。BtoCだけではなくBtoBにおいてもデジタルマーケティングを取り入れることは必要不可欠です。本記事を参考に、WhatsAppを活用したマーケティングを是非活用してみてください。

イースクエアのアフリカ進出・展開支援

画像1.png

弊社は、2010年よりアフリカを始めとする開発途上国・新興国での日本企業のビジネス展開を市場調査、製品・技術開発(ローカライゼーション)、現地パートナーの発掘、テスト販売、ビジネスモデル構築・改善、公的機関などの補助金・助成金など申請など、お客様のニーズに合ったサポートをご提供します。アフリカでの多数のプロジェクト経験に加え、様々な民間企業でのビジネス経験を有する弊社コンサルタントのノウハウや現地ネットワークをフル活用し、企業様のアフリカでのビジネス展開をオーダーメイドでご支援します。

ご興味がある方はお気軽に以下よりお問い合わせください。

中小企業の海外展開を強力にバックアップします

進出先選定、市場調査、実現可能性調査(F/S)、公的機関の支援活用など、事業の立ち上げをワンストップでご支援します。 海外展開にご関心がある方はお気軽にお問い合わせください。

海外展開カテゴリバナーrev.png アフリカホワイトペーパーバナー案.jpg

ホワイトペーパーバナー案.jpg