タンザニアにおける農業展示会「ナネナネ」とは?
以前の記事では、タンザニアの最大都市、ダルエスサラームで7月7日前後に開催される国際展示会、「サバサバ」をご紹介しました。今回は8月にタンザニアの複数場所で催される農業分野の展示会、「ナネナネ」をご紹介します。
タンザニアでは、8月8日は「農家の日」として祝日になっており、8月8日を含む1週間程度の日程で「ナネナネ」と呼ばれる農業展示会が毎年開催されています(タンザニアの公用語であるスワヒリ語で8は「ナネ」と発音)。
2019年8月にモロゴロ州で開催されたナネナネのTARI(タンザニア農業研究所)ブース
農業展示会では、農家やその他の農業関係者(大学や研究機関、農業資材ディーラー、農機メーカー、肥料や農薬のメーカー、種子メーカーなど)が、農業セクターに関する技術、製品、サービス、新品種などを展示・紹介します。農産物を使った加工食品やはちみつなども展示され、ものによってはその場で販売されています。広い会場内にはトラクター、農産物の加工装置、トラックなどが展示されるほか、試験圃場の区画も設けられ、新品種の紹介や肥料の効果のPRなども行われます。
毎年、全国レベルのナネナネは持ち回りで開催されています(例えば2014年はリンディ州のンゴンゴで開催)また、7つのゾーンごとにも地域レベルのナネナネが開催されます。すなわち北部ゾーンではアルーシャ、東部ゾーンではモロゴロ、湖ではムワンザとシミユ、高地ゾーンではムベヤ、南部ゾーンではリンディ、ムトワラ、ソンゲア、西部ゾーンではタボラ、中部ゾーンではドドマで開催されます。
イースクエアでは、タンザニアで「市場志向型農業を可能にするサツマイモの品種、栽培・貯蔵技術の普及・実証事業」を実施しましたが、その際にはドドマとモロゴロのナネナネ会場でサツマイモ品種やサツマイモ加工品などの紹介を行いました。
まとめ
今回はタンザニアの農業展示会、ナネナネについてご紹介しました。毎年ダルエスサラームで開催されるサバサバとは違い、全国レベルのナネナネは持ち回りで国内1か所で開催され、地域レベルのナネナネは7つのゾーンごとに開催されます。農業分野の製品・サービスを紹介したい日本企業は出展を検討してみてはいかがでしょうか。また、ナネナネは現地の農業関連企業が一堂に会する場でもありますので、現地パートナーの開拓や情報収集にも役立ちます。イースクエアでも現地の展示会出展やテストマーケティング、フィージビリティ・スタディなどのご支援をしていますので、お気軽にお問い合わせください。詳しくは以下をご覧ください。
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弊社は、2010年よりアフリカを始めとする開発途上国・新興国での日本企業のビジネス展開を市場調査、製品・技術開発(ローカライゼーション)、現地パートナーの発掘、テスト販売、ビジネスモデル構築・改善、公的機関などの補助金・助成金など申請など、お客様のニーズに合ったサポートをご提供します。アフリカでの多数のプロジェクト経験に加え、様々な民間企業でのビジネス経験を有する弊社コンサルタントのノウハウや現地ネットワークをフル活用し、企業様のアフリカでのビジネス展開をオーダーメイドでご支援します。
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