タンザニア最大の国際展示会「サバサバ」とは？

タンザニアの最大都市、ダルエスサラームで2023年6月28日～7月13日、国際展示会（見本市）、「サバサバ」が開催されました。この展示会は、タンザニアの独立運動の中心を担ったタンガニーカ・アフリカ民族同盟の創設を祝う祝日である7月7日を含む前後の日程で毎年開催されていることから、サバサバと呼ばれています（タンザニアの公用語であるスワヒリ語で7は「サバ」と発音）。7月8日にサバサバ会場を訪問してきましたので、会場の様子を含めてサバサバの概要をご紹介します。

サバサバ会場の様子（2023年7月）

主催者のタンザニア貿易開発庁（TanTrade）によると、今年は海外17カ国から267社の外国企業を含め、約3,500社の出展があり、約26万人が来場したそうです。

日本ですと、展示会（見本市）というと、B to B（ビジネス向け）、B to G（公的機関向け）、B to C（消費者向け）と分かれ、さらに例えば「自動車」、「半導体製造装置」、「カフェ・レストラン」など、分野ごとに開催されるのが通常だと思いますが、サバサバは「何でもあり」です。

つまり、ビジネス向けも政府向けも消費者向けも一同に会して展示され、消費者向けの商品はその場で販売されるという一大イベントです。

飲食ブースやミニ遊園地も出るうえ、フェイスペインティングのサービスもありますので、小さな子どもも楽しめます。会場にはちょっとおめかしをして出かけてきた家族連れの姿が多く見られました。入場料は1人3,000Tsh（日本円で約180円）かかりますので、比較的所得が高い層が多い印象です。

外国としての出展企業数が最大の中国企業は150社ほどを占め、山東省が1,600平方メートルの規模で設置したチャイナパビリオンには100社以上が出展していました。チャイナパビリオンの中を覗いてみると、担当者不在の無人ブースが多く、見た目の豪華さや規模を優先した印象を受けました。

巨大な建物と獅子舞のパフォーマンスが目を引いたチャイナパビリオン

そのほか、インド企業も多数の出展があり、日本企業ではホンダや京セラ、クボタ、BeFoward（中古車販売会社）などの現地代理店が二輪車やコピー機、トラクターなどを展示していました。

ホンダの現地代理店ブース

コロナ禍前の2019年までは日本大使館やJICAなどが後援し、日本企業が集まるジャパンパビリオンが毎年開設されていましたが、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年以降は残念ながら開設されていません。 

実はイースクエアでは、2013年のサバサバで初めて開設されたジャパンパビリオンにてブースを構え、干しいものテストマーケティングを行い、好評を博しました。タンザニアのピンダ首相（当時）もブースを訪れ、農業に付加価値を与える素晴らしいプロジェクトなので歓迎する、というコメントを頂きました。会場では消費者向けに干しいものテスト販売や試食も行い、干しいもが現地で受け入れられる感触を得ることができました。

イースクエアは2013年にサバサバのジャパンパビリオンに干しいもを出展
左側の男性はピンダ首相（当時）

まとめ

今回はタンザニア最大の国際展示会、サバサバについてご紹介しました。約3,500社の出展数があり、約26万人が来場する東アフリカ屈指のイベントですので、自社の商品・サービスを紹介したい企業は出展を検討してみてはいかがでしょうか。また、サバサバは現地企業が一堂に会する場でもありますので、現地パートナーの開拓や情報収集にも役立ちます。イースクエアでも現地の展示会出展やテストマーケティング、フィージビリティ・スタディなどのご支援をしていますので、お気軽にお問い合わせください。詳しくは以下をご覧ください。

イースクエアのアフリカ進出・展開支援

弊社は、2010年よりアフリカを始めとする開発途上国・新興国での日本企業のビジネス展開を市場調査、製品・技術開発（ローカライゼーション）、現地パートナーの発掘、テスト販売、ビジネスモデル構築・改善、公的機関などの補助金・助成金など申請など、お客様のニーズに合ったサポートをご提供します。アフリカでの多数のプロジェクト経験に加え、様々な民間企業でのビジネス経験を有する弊社コンサルタントのノウハウや現地ネットワークをフル活用し、企業様のアフリカでのビジネス展開をオーダーメイドでご支援します。

ご興味がある方はお気軽に以下よりお問い合わせください。

中小企業の海外展開を強力にバックアップします