2023年4月26日

4月26日、世界自然保護基金(WWF)、自然資源防衛協議会(NRCD)、ハーバード大学ロースクールのFood Law and Policy Clinic(FLPC)、米国の食料ロス削減に取り組む非営利団体のネットワークReFEDが中心となり、「ゼロ・フードウェイスト・コアリション」を立ち上げた。同連合は、米国の地方、州、連邦レベルにおいて、政策への情報提供と影響力を持ち、政策に関する最新情報を全米のパートナーとその関係者に共有することを目的とし、国家的な連携を推進する。

米国では毎年豊富な食料が生産・輸入されているが、その約38%が廃棄されている。食料廃棄物対策により、食品のライフサイクルを通じて発生する温室効果ガスの削減、食料の生産に使用される水や土地などの天然資源の保護、質の高い食料へのアクセスの向上、食料を資源として活用することによる雇用と経済機会の創出など、同連合は、食料廃棄物の削減がもたらす経済、環境、社会、公衆衛生上のメリットを実現するために活動する。

今後、同連合は、2030年までに食料廃棄物半減という米国の国家目標の達成に向け、政策立案者、国や地域の支援者、食料生産者、小売業者、消費者と協力し、食品サプライチェーンのあらゆる段階で食料廃棄物を減らすための戦略を策定し、実施していく。