2023年6月 6日

世界経済フォーラム(WEF)と国際財務報告基準(IFRS)財団は、2023年6月2日、新しい覚書を締結し、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)準備者グループを立ち上げると発表した。準備者グループを構成するのは、WEFの実務者コミュニティに属する組織でサステナビリティ・レポートを作成してきた最大20名のメンバーだ。これにより、サステナビリティ情報開示のグローバルなベースラインの構築を支援する活動や計画(特に能力開発関連)など、WEFとISSBの共同作業がさらに推進されることとなる。

WEFのステークホルダー・メトリクス・イニシアチブは、一貫性があり比較可能なサステナビリティ・レポーティングは可能だということを示してきた。ISSB基準(IFRSサステナビリティ開示基準)での報告に備えたい企業にとっての「準備ツール」であった同イニシアチブは、2023年6月末に発表予定の新基準にも活かされる。

今回組織される準備者グループでは、同基準の早期導入を行った企業リーダーからの学びを活かした洞察やベストプラクティスを提供することを予定しており、同基準の広範かつ質の高い導入を促進していく。