2023年4月26日

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は、企業の再生可能エネルギー調達(再生可能エネルギーの電力購入契約(PPA))に関する成功事例を紹介するレポートを発表した。

本レポートは、企業の再生可能エネルギー調達の理解・利用促進のために、WBCSDとそのメンバーが7年間にわたり共同執筆・発表してきたガイドブックに基づくもので、以下の3つのセクションでまとめられている。
セクション1:企業の再生可能エネルギー調達の飛躍的な伸長
セクション2:企業の再生可能エネルギー調達を推進する力の進化
セクション3:持続可能な電力システムを支える企業の多様なリーダーシップ・アプローチ

温室効果ガス(GHG)排出量を削減するため、多くの企業が持続可能な電力システムへの移行を目指し、すでに行動を起こしている。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の調査によると、2022年のPPAは過去最高の3,670万kWであった。これは、2022年に世界で追加された再生可能エネルギー発電容量の約10%に相当する。

このような企業の動きは、各国政府のGHG排出量削減目標引き上げを後押している。また、今後5年間の世界の電力容量拡大の90%以上を、再生可能エネルギーが占めると予測されている。