2023年2月15日

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は、企業向けの「排水ゼロコミットメント」の仕組みを開発し、ガイダンスを発表した。

この取り組みは、SDGs6.3に掲げられている水質汚染の減少、有害な物質の投棄削減、未処理の下水割合の半減およびリサイクルと安全な再利用を促進により水質を改善するという目標の達成に寄与するものである。2020年にWBCSDは「排水ゼロ - SDG6.3の野心を高めるためのビジネスへの行動要請」という報告書を発表し、産業排水汚染の問題に取り組むためのビジネス向けの6項目の行動フレームワークを提示したが、今回の取り組みはそれを受けてのものである。

これは2030年までに企業が取り組むべき「排水ゼロコミットメント」では以下の3点が重要であるとしている。

汚染ゼロ: すべての廃水を処理し、有害物質排出をゼロに
淡水への影響ゼロ: 水の再利用とリサイクルの比率を高める
低炭素処理: 低炭素な廃水処理プロセスの採用

WBCSDでは、排水ゼロにコミットする際には、自社事業およびサプライチェーンに関し、上記3点についての定量的、定性的な目標を示し、その進捗を毎年報告するよう求めている。

排水ゼロのガイダンスでは、コミットメントの要件やグローバルなイニシアティブやポリシーとの関連について説明している。