WBCSD、世界水週間で循環型水資源管理のベストプラクティスを共有
2017年9月 4日
スウェーデン、ストックホルムで開催された世界水週間(World Water Week)に、民間企業や政府、市民団体などのリーダー3,100人以上が集まった。
今年の世界水週間は「水と廃棄物―廃棄削減と再利用」をテーマに、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)における水の重要性に焦点を当て、SDGsやパリ協定の目標を達成するために社会として何ができるかという確固たるアクションを示した。水の需要は2030年までに供給量を40%超過するようになると見込まれており、行政や産業・農業セクターにとって、水の再利用や再生を通じ良質の水の安定供給を確保することが不可欠になる。また、水は気候変動の軽減や適応の双方においても重要な役割を果たす。このことは、50を超える署名企業を有する「水と気候変動のビジネス同盟(仮訳)(BAFWAC:Business Alliance for Water and Climate)」の活動においても示されている。
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD:World Business Council for Sustainable Development)は、企業による水関連SDGs達成に向けた取り組みを支援するイベントを世界水週間で開催し、循環型水資源管理のソリューションやイノベーション、ベストプラクティスを紹介した。WBCSDは今年「ビジネスのための循環型水管理ガイド(仮訳)(Business Guide to Circular Water Management)」を発表し、実践例を深く掘り下げたケーススタディ8選を、Webサイトで公開している。
さらに、WBCSDが提唱する「WASH(水・衛生(Water, Sanitation and Hygiene))誓約」の署名企業に壇上インタビューを行い、企業がサプライチェーンや地域社会でのWASH問題を解決することで、SDG6(安全な水とトイレをみんなに)の達成に向けて企業がリーダーシップを取ることができると訴えた。