2025年1月13日

World Benchmarking Alliance(WBA)は、SDG達成における世界で最も影響力のある2,000社の年次リスト、「SDG2000」を発表した。この企業群は、総収益48兆ドル、直接雇用者数9,900万人を抱え、気候変動から不平等までのあらゆる分野に影響を与える力を持つが、現時点でその多くが十分な進展を遂げていない。WBAによると、2030年までのSDG達成に向け、残された時間は5年しかないにもかかわらず、現在進捗している目標は5分の1にも満たないという。

SDG2000の企業リストにはAmazon、トヨタ、ファイザー、シェルなど有名企業のほか、OCP、ウィルマー・インターナショナル、グレンコア、ニューモントといった知名度の低い企業も含まれる。業種は、ヘルスケア、エネルギー、食品、住宅、テクノロジー、金融、運輸など幅広いが、そのなかでも、製造(31%)、金融・保険(20%)、小売(10%)が大半を占めている。WBAは、SDG2000企業は、99万人の直接雇用者(そのうちの38%は女性)と、そのサプライチェーンにおける数億人、さらには一日あたり数十億人もの消費者を通じて世界に影響を与えているとしている。

2026年1月には、SDG2000全企業を対象に、初めて、全体的なサステナビリティ影響評価が実施される予定である。WBAはSDG2000に関係するすべての人々に対し、SDGsに対してより迅速かつ有意義な行動をとるよう、これらの企業を後押しするよう求めている。