TNFD、新たに4つのセクターガイダンスと3つのセクターガイダンス草案を発表
2025年1月23日
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は、セクターガイダンスの第2弾となる4セクターの最終ガイダンスを発表した。「アパレル・繊維・靴」「飲料」「建設資材」「エンジニアリング・建設・不動産」の4つのセクター向けで、これによりTNFDがガイダンスを提供するセクターは13に拡大した。
また同日、TNFDは新たに3つのセクターのガイダンス草案も公表した。対象は「漁業」「海運・クルーズ事業」「水道事業・サービス」。これらは、2025年4月4日まで、TNFDのウェブサイトを通じて市場からのフィードバックやコンサルテーションを受け付ける。このフィードバックを踏まえ、2025年6月に最終ガイダンスを発行する予定。
現在、TNFDが最終ガイダンスおよびガイダンス草案を提供するセクターの総数は、Sustainable Industry Classification System(SICS®)のセクターの50%をカバーすることになる。
TNFDのセクターガイダンスは、2023年9月に発表されたTNFD提言における推奨事項およびLEAP評価アプローチを補完するもの。LEAPアプローチに沿った自然関連評価においてセクター特有で考慮すべき事項や、企業がTNFD提言に従って情報開示を行う際に推奨されるセクター特有の開示指標を提供する。
現在、50を超える国・地域の500以上の組織が、TNFD提言を年次サステナビリティ報告に活用している。