持続可能な開発目標(SDGs)、国連サミットで採択
2015年9月25日
世界各国の首脳級が参加する国連サミットが9月25日-27日にニューヨークの国連本部で開催され、2030年を目標年とする「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が採択された。「私たちの世界を変容する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(仮訳)(Transforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development)」と題された成果文書には、世界の持続的な発展を目指して、貧困や格差の解消や地球温暖化対策を含む17の目標、169のターゲットが掲げられている。今後は、この実現に向けた取り組みが求められていく。
2000年から2015年までの15年間の開発目標として策定された「ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継計画として、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」を策定することは、2012年に開催されたリオ+20において決定された。その後、政府間協議の場として国連により定められたオープン・ワーキング・グループにおいて1年以上にわたり幅広い意見聴取・討議が実施され、13回の会合を経て2014年7月19日に成果文書が発表されていた。そして、加盟国による調整・協議を経て、この度採択された。MDGsは、主に途上国の貧困削減や保健衛生の改善を掲げてきたが、SDGsでは、それに持続可能性の視点も加え、先進国も含めた世界全体が取り組むべき目標となっている。
安倍総理大臣も国連サミットで演説し、日本もこの目標の実現に最大限努力するとしている。