RSPO、全加盟機関の共有責任パフォーマンスを公表。不二製油グループ、仏ロレアル等がトップ
2023年4月 3日
持続可能なパーム油に関する円卓会議 (RSPO : Roundtable on Sustainable Palm Oil)は、加盟機関の共有責任(SR : Shared Responsibility)パフォーマンスを評価する新しい「SRスコアカード」を発表した。このスコアカードで示されるSRパフォーマンスの平均スコアは、SRフレームワークが定義するところのサステナビリティにおける、当該加盟機関の現時点での立ち位置を表すものである。
対象となるセクターは、加工業者・貿易業者、消費財メーカー、小売業者、銀行・金融機関、環境NGO、社会的NGOの6つ。SRスコアカードの評価要件は、「透明性と合法性」「社会」「環境」「調達」「(認証パーム油CSPOの)採用」の5領域をカバーする全29種類で、対象組織は自己申告によるコミットメント内容によって、各領域10点満点で採点される。
今回は1,724組織のSRスコアカードが公表され、スコア8.5以上を獲得したのは110組織であった。平均スコアのトップは、5項目すべてで10点を獲得した日本の不二製油グループ、仏の化粧品大手ロレアルなど28組織。日本の加盟組織は121で、うち65組織が0点という結果であった。
今回、RSPOは2023年3月時点でのスコアを公表したが、各加盟機関が7月1日時点で報告する内容に基づき、9月にスコアを更新するとしている。