2024年4月30日

国際サステナビリティ基準審議会(ISSB: The International Sustainability Standards Board)は、投資家をはじめとする資本提供者がサステナビリティ関連の財務開示を効率的に分析できるよう、国際財務報告基準(IFRS: International Financial Reporting Standards)サステナビリティ開示タクソノミー(ISSBタクソノミー)を公開した。

企業はISSBタクソノミーを使用することで、ISSBが設定するグローバル基準に基づいたサステナビリティ関連の財務情報を検索、抽出、比較することが可能になる。このタクソノミーは、IFRS S1(一般要求事項)とIFRS S2(気候関連開示)およびそれらに付随するガイダンスを反映している。タクソノミーは、企業と投資家の対話を支援するために開発されたもので、新たな要求事項を導入したり、企業の基準への準拠に影響を与えたりすることはない。市場からのフィードバックをもとに、ISSB基準を使用して作成された情報に対し、一貫したタグ付けができるように設計されている。

ISSBタクソノミーは、企業が包括的なデジタル財務報告パッケージを投資家に提供できるよう、IFRS会計タクソノミーと整合する設計にされており、他のデジタルタクソノミーとも併用可能である。

ISSBタクソノミーおよびサポート情報にアクセスするには、ユーザー登録が必要。また、新しいデジタル財務報告ページには、同タクソノミーを理解し適切に使用するための資料が掲載されている。