GRI、ESRSとの相互運用性についてのQ&A集を発行
2024年7月10日
Global Reporting Initiative(GRI)は、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と協働し、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)とGRIスタンダードの間の相互運用性について説明する「GRIとEUにおけるサステナビリティ報告Q&A(仮訳)(GRI and Sustainability Reporting in the EU Q&A)」を発行した。
このQ&A集では、以下のようなことが示された。
- 42,500社が、ESRS に則った開示を通じて、GRIスタンダードにも合致するインパクト報告を行うことができるようになる
- GRIスダンダードに則った開示を行う企業が、EU企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に対応できるよう、相互運用性インデックスやマッピングテーブル、トレーニングコース、報告サービスなどのリソースが提供されている
- GRIは国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)と協働することで、グローバルな報告における重要性を高めている
- マテリアリティに対するアプローチの違いを含む、GRIスタンダード、ESRS、IFRS*サステナビリティ開示基準の間の関係 (*IFRS: International Financial Reporting Standards)
- 2024年7月からGRIとESRSのリンケージサービスが開始。GRIスダンダードに則ったサステナビリティ報告をESRSに整合させるためのフィードバックが提供される
- GRIアカデミーでESRSに特化した新しいトレーニングコースが今年中に提供予定
CSRDの開示要件は2024年1月から、EU内の大企業および欧州の証券取引所に上場している企業をはじめとする42,500社に適用されている。2028年からは、一部の非EU大企業も対象となる。