2024年2月 6日

サステナビリティ関連の調査・コンサルティングを行うグローブスキャンはセールスフォースと共同で、様々な業界のサステナビリティ、財務、技術部門などの234人の経営幹部を対象とした調査を実施し、報告書「持続可能な価値創造:公約と実際の運用とのギャップをなくす(仮訳)(Sustainable Value Creation: Closing the gap between stated commitments and operational realities)」を発表した。本調査の目的は、価値創造の原動力として、企業がサステナビリティをどう捉えているかを把握し、経営幹部がビジネスモデルにサステナビリティを取り入れる際に直面する課題を特定し、財務及び技術部門におけるサステナビリティ統合の進捗を評価することである。

本調査の結果、ほとんどの経営幹部がサステナビリティは商業的に重要だと考えている一方、企業の行動は限定的で、有意義な進展が見られていないことが明らかとなった。本調査が特定した4つの課題は以下の通りである。

1. 資本ギャップ:
サステナビリティへの取り組みに必要な資金と、実際に利用可能な資金にギャップがある。サステナビリティの重要性を認識しているが、こうしたニーズに対処するために十分な資金を得ているのは経営幹部の約半数だけだった。

2. 統合ギャップ:
部門間の協力が限定的であり、サステナビリティの進捗の妨げとなっている。

3. 実施ギャップ:
企業は運用よりも評判を優先するため、サステナビリティと経済的価値とを結びつけるのが難しくなっている。

4. データギャップ:
サステナビリティのパフォーマンスに関するデータの質が低いため、サステナビリティの価値を効果的に分析し、新しい報告基準に準拠することを困難にしている。

本報告書では提言として、(1) 重要な役割を担っていると考えられる財務部門と技術部門から、サステナビリティを事業の中核に統合していくこと、(2) これらの部門に加え、研究開発やイノベーションなどの部門に大規模な投資を行い、サステナビリティを導入していくこと、(3) 質の高いデータを収集し、戦略的な議論や資本配分の決定にこのデータを組み入れることを示した。


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