2019年5月14日

国際環境NGOの世界自然保護基金(WWF)は、プラスチック廃棄物対策の新しいアクティベーション・ハブとして「ReSource: Plastic」を立ち上げた。初期メンバーは、米飲料大手のドクターペッパー(Keurig Dr Pepper)、マクドナルド、P&G、スターバックス、テトラパック、コカコーラの企業6社及び、エレン・マッカーサー財団とOcean Conservancyである。今後、様々な業界でサプライチェーン横断的にプラスチック問題へのアクションが拡大していくことがねらいである。

多くの企業や組織がプラスチック問題への対応を発表しているが、具体的なロードマップが示されていないのが現状である。WWFは、産業界、企業、政府と協働で取り組むことで、約100社の企業が約1,000万トンのプラスチック廃棄物による汚染を回避することができるとしており、さらに状況によっては、その3倍以上の規模になることも可能だという。

このアクティベーション・ハブは、こうした目標を実現していくため、企業の取り組みが、具体的に計測可能なアクションへとつながるようなツールを提供するとしている。また、産業界との協力のもと、プラスチックの生産、消費、廃棄管理およびリサイクルを一連のシステムとしたアプローチを構築する予定である。

WWFのチーフ・コンサベーション・オフィサーのNik Sekhran氏は、「ReSourceは企業のプラスチック汚染のフットプリントを減らすのに、最も効果的で、かつ具体的な変化を特定できるよう設計されている」と語っている。