WBCSD、削減貢献量ガイダンスを2023年初旬発行、日本は2023年G7サミットで活用
2022年11月 3日
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)の年次総会が東京で開催され、開発中の削減貢献(Avoided emissions)に関するガイダンスを2023年初旬に発行することが発表された。
経済産業省の中谷真一大臣は、WBCSD総会でスピーチを行い、2023年に日本が主催するG7会合に先立ち、経済産業省は削減貢献に関するガイダンスを活用していくとした。
温室効果ガス排出のスコープ1、2、3の削減はビジネスにおける最優先事項であるが、企業のバリューチェーン外で発生する排出削減である削減貢献(スコープ4とも呼ばれる)は、企業が製品・サービスの開発を通じて1.5℃目標にそった脱炭素化を加速させる新たな手段となると大臣は述べた。また、削減貢献に関するガイダンスの公表により、このコンセプトの信頼性を確保することができ、WBCSDと日本のパートナーシップを通じて、将来にわたり企業のネットゼロへの野心を最大限に発揮させることができるとした。
エジプトで開催された国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)では11月14日、日本主導のイニシアチブとして、WBCSDによる削減貢献に関するガイダンスの概要が発表された。