2017年2月 6日

SRIおよびコーポレート・ガバナンス分野の独立系調査会社に関する調査(Independent Research in Responsible Investment Survey: IRRI Survey)の2016年の調査結果が発表された。

同調査は、オンラインSRI調査ネットワークのSRI-CONNECTとマーケットリサーチ会社のエクステルが毎年共同で実施している。調査方法は、アセット・マネジャー、アセット・オーナー、社会責任投資(SRI)・コーポレートガバナンス(CG)の調査会社、セルサイドブローカー、株式公開企業の関係者へのインタビューによるもので、58カ国、704社のアナリスト、ポートフォリオ・マネージャー、IRマネージャー、CSRマネージャーなど1,363人から回答を集めた。

同調査では、アナリストや調査会社について、分野別のランキングをまとめている。今回は、CG調査・SRI調査の両方で、MSCI ESGリサーチ社(MSCI ESG Research)が1位となった。同社は、データ、新興市場調査、リスク分析、インデックスなどの分野でもトップランキングを獲得している。気候変動調査ではCPD、ニュースではブルームバーグ、エンゲージメントではハーミーズが1位となった。

また、SRIに関する議論に最も貢献しているアセット・オーナーにはCalPERS(カリフォルニア州職員退職年金基金)、運用会社にはミロヴァーナティクシス・アセット・マネジメントが選ばれた。

企業とアナリスト間のコミュニケーションに関するランキングでは、「企業が直面するサステナビリティやコーポレートガバナンスの問題を最も良く特定している企業」と「コミュニケーションに最も優れた企業」の両方で、1位がユニリーバ、2位がノボ ノルディスクという結果になった。「2017年に運用会社や調査会社が最も直接コンタクトしたい企業」の1位はエクソン・モービル、2位はフォルクスワーゲンだった。