日本政府、SDGs実施指針の骨子を公表、パブリックコメントを実施
2016年10月18日
持続可能な開発目標(SDGs)推進本部は、日本政府として取り組むSDGs実施指針の骨子を10月18日に公表し、翌日の10月19日から11月1日までパブリックコメントが実施された。SDGs推進本部は、安倍晋三内閣総理大臣を本部長、全閣僚を構成員として本年5月に内閣に設置されたもの。
同骨子では「持続可能で強靱、そして誰一人取り残さない、経済、社会、環境の統合的向上が実現された未来への先駆者を目指す」というビジョンと8つの優先課題を掲げている。これらの優先課題は、SDGsの2030アジェンダに掲げられている5つのP(People(人間)、 Planet(地球)、 Prosperity(繁栄)、 Peace(平和)、 Partnership(パートナーシッ プ))に対応している。
今回公表された骨子は、SDGsの達成に向けて日本がNGOや有識者などの広範な関係者が協力して推進していくためにSDGs推進本部の下に設置されたSDGs推進円卓会議での議論も踏まえている。日本政府は,パブリックコメントなどの意見を踏まえ,様々な関係者と意見交換を行いながら,SDGs実施指針の策定に向けて検討を進める考えである。
8つの優先課題
(People 人間)
1. あらゆる人々の活躍の推進
2.国内外における健康・長寿の達成
(Prosperity 繁栄)
3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
4. 質の高いインフラ、強靱な国土の整備
(Planet 地球)
5. 省・再生エネルギー、気候変動対策、循環型社会
6. 生物多様性、森林、海洋等、環境の保全
(Peace 平和)
7. 平和・安全・ガバナンス
(Partnership パートナーシップ)
8. SDGs実施推進の体制・手段