米ペプシコ、バリューチェーン上の企業に再エネを促進するプログラム発表
2022年3月31日
米飲料大手のペプシコは、仏シュナイダー・エレクトリックと提携し、バリューチェーンのパートナー企業の再生可能エネルギー電力の導入拡大を目指す「pep+ REnew」プログラムを発表した。このような提携は食品飲料業界では初めてであり、2040年までにバリューチェーンでネットゼロを目指す同社の目標達成の一環としている。
「pep+ REnew」プログラムの目的は、1)ペプシコのバリューチェーンの企業に再生可能エネルギーの選択肢について教育啓発し、2)電力購入契約(PPA: Power Purchase Agreement)や他の選択肢によって再エネ電力への移行を加速することである。中小企業の中には、1社のみでは参加が難しい規模の場合や、再エネ電力の取引に関する具体的な仕組みの教育や、複雑なPPAを進めるためのガイダンスが必要な場合がある。ペプシコとシュナイダー・エレクトリックは、多くの中小企業が再エネ電力を調達しようとする際に直面する課題に対処するために本プログラムを立ち上げた。
ペプシコは、バリューチェーンのパートナー企業にプログラムへの参加を幅広く募って、2022年末までにPPAの最初の共同購入企業群を確定させることを目標としている。当面は米国と欧州地域のダイレクトなバリューチェーンのパートナー企業向けとなっている。
シュナイダー・エレクトリックは、150以上のPPA案件(風力・太陽光発電で合計11,000メガワット以上)について、ペプシコを含む企業にアドバイスを行ってきた。同社の専門家チームは、様々なフェーズにおける教育やプロジェクト選定プロセスをファシリテートし、再エネPPAに向けてのサプライヤーの進捗を後押ししている。同社では、「Neo Network」と呼ばれる再エネ電力に関する意思決定と脱炭素化加速のためのグローバル・コミュニケーション・プラットフォームとコミュニティを運営しており、このプラットフォームを通じて企業を支えている。