2018年8月20日

フォーチュン誌は、経済活動を通じて社会や環境にインパクトを与えた企業のランキング「世界を変える企業」リストの2018年度版を発表した。

今年で4年目となるこのランキングの作成にあたっては、共通価値の創造(CSV)を提唱した、ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授らが設立した非営利シンクタンクであるFSGと、CSVに取り組む企業の世界的なプラットフォームであるシェアード・バリュー・イニシアティブが協力して企業の評価を行い、最終的にはフォーチュン誌の記者や編集者により57企業が選出された。

対象となるのは年間収益が10億米ドル以上の企業で、CSVの観点から以下4つの項目について評価される。
1.社会的なインパクト(具体的な社会的課題に対する企業の貢献度)
2.事業の成果(収益性や株主価値向上)
3.イノベーションの度合い(事業の革新性や業界への影響)
4. 戦略への統合(どれだけ取り組みが企業戦略に合致し、その戦略が社内に浸透しているか)

今年の1位はインドのインターネット普及に貢献した通信会社リライアンス・ジオ、2位はエボラ出血熱のワクチンを開発した米国の製薬会社メルク、3位はグリーン・ボンド市場において大きな役割を果たす米国の金融機関バンク・オブ・アメリカであった。日本企業はトヨタ自動車が31位(2015年3位、2017年8位)にランクインした。