2016年9月 6日

ハワイで開催された国際自然保護連合(IUCN)の世界保全会議で、85の提案を採択し、世界的な保全に関して優先度が高い事項を初めて決定した。絶滅危惧種の不法取引の制限、自然に基づく気候変動への対応、再生可能エネルギー開発における生物多様性保護の責任、メキシコの絶滅危惧種であるコガシラネズミイルカの分布する海域での刺し網漁禁止、センザンコウの売買制限などが含まれる。
また、合成生物学が生物多様性や人間の健康に与える影響が不透明なことへの危惧が示され、国際的に検討を推進すべきことが決定した。
提案の採決はIUCNに加盟する1,300の政府とNGOによる電子投票で行われた。

IUCNの活動に関する優先事項については、今後4年に一度、加盟メンバーが提案していく。