2016年7月12日

国際標準化機構(ISO)は、コミュニティの持続可能な開発に役立つ新しい国際規格、ISO 37101「コミュニティの持続可能な開発、持続可能な開発のためのマネジメントシステム要件及び利用手引き(仮訳)(Sustainable development in communities - Management system for sustainable development - Requirements with guidance for use)」を発表した。

この新規格は、コミュニティが経済、社会、環境を考慮に入れた持続可能な開発戦略を実施する手助けとなるものである。また、コミュニティがこれまでよりも積極的な姿勢をとり、適切なマネジメントシステムが実施されていることを様々な利害関係者に表明していくことにも役立つ。

同規格を実施することで期待できる効果は、次の通りである。
・コミュニティ内の持続可能な開発に関する合意の形成と構築。
・コミュニティの責任のもとで(または、コミュニティが関係する領域に関して)実施される戦略、プログラム、もしくは計画についての、持続可能性、スマート性、及び回復力(レジリエンス)の改善。
・コミュニティの地域環境の改善、市民にとって満足できる健康的な場所の創造、及び自然災害・経済的衝撃・気候変動に適切に備え、かつ適応できるコミュニティの構築。