国連環境計画と欧州委員会、「グローバル・プラスチック・プラットフォーム(GPP)」発足
2018年9月26日
国連環境計画(UNEP)と欧州委員会は共同で、プラスチック汚染への各国の取り組みを支援するため「グローバル・プラスチック・プラットフォーム(GPP)」を立ち上げ、9月25日、国連総会に合わせ共同でイベントを行った。
GPPは、プラスチック廃棄物による汚染削減に向けた新たな取り組みや、プラスチック製品の設計、製造、消費、廃棄の方法を変革する手段の開発を世界で奨励し、より循環型の経済への移行を支援するネットワークである。多くの国で積極的な取り組みが広がっており、インドは2020年までにすべての使い捨てプラスチックを禁止すると発表。チリ、ボツワナ、ペルーもプラスチック袋の使用禁止を宣言し、ナイジェリアは全国にリサイクル工場を建設する。GPPではこれらの公約を行った国や都市に、事例の共有や、新たな政策の確立や取り組みの奨励などを通じて支援を行っていくとしている。
UNEPは、プラスチック汚染の問題が世界的な課題に取り上げられるうえで主導的な役割を果たしてきており、この問題を2018年世界環境デーの中心テーマに据えている。解決策としてサーキュラー・エコノミー(循環型経済)への世界的な関心を高め、各国政府、公共・民間での取り組みを推進してきた。