GPIFと世界銀行グループ、債券投資におけるESG統合でパートナーシップを強化
2019年4月 8日
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)と国際金融公社(IFC)が発行するグリーンボンド、ソーシャルボンド等への投資を、新たに委託運用会社に提案することになったと発表した。持続可能な投資の推進を債券投資にも広げる。
GPIFは2018年4月に世界銀行グループと共同研究報告書「債券投資への環境・社会・ガバナンス(ESG)要素の統合」を発表したが、その調査研究を踏まえ、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドへの投資機会について、GPIFが運用を委託する運用会社へ提案することになった。GPIFとその運用会社は、投資分析と意思決定プロセスに、ESGの課題を統合する「ESG インテグレーション」を求める責任投資原則(PRI)に署名している。
世界銀行によれば、GPIFの委託運用会社はすでにIBRD及びIFC発行の豪ドル、ユーロ、ポンド建ての対象債券5億ドル以上の初期投資を行ったという。