サステナリティクス、新しい投資支援ツールの「ESGシグナルズ」を発表
2016年12月14日
ESGと企業ガバナンスの調査格付け会社として世界的大手のサステナリティクスは、アセットマネジメント会社向けの機械学習・ビッグデータ技術を専門とするフランスのフィンテック企業アドヴェスティス(Advestis)と共同で、新しい投資支援ツールのESGシグナルズを開発、発表した。
これは、環境・社会・ガバナンス(ESG)、取引、財務データにもとづいて、有価証券レベルの金融リスクおよび機会についてのシグナルを提供するツールである。様々な変数の間の経時的な相関関係を大量に分析し、予測可能なリスクと機会のシグナルを機械学習の技術により抽出する。
これまでESG統合戦略は、大部分において定性的な性格をもち、リスク軽減に向けた定性的プロセスの一部として実施されてきた。しかしESG要因の重要性が有力投資家の間で高まるにつれ、アセットマネージャーは、最重要変数および変数が最も影響力をもつ条件の特定において、パフォーマンスに基づく各種相関関係を整合的・アルゴリズム的に分析できるツールを求めるようになっている。
サステナリティクス代表取締役兼COOのボブ・マン氏は、ESGシグナルズについて、「ビッグデータ技術、定量的モデリング、機械学習を活用しながら、ESG要素と財務パフォーマンス要素の間のつながりを検証するものである」とコメントしている。