投資家と企業、世界の証券取引所にESG情報開示ガイドライン導入を要請
アリアンツ・グローバル・インベスターズ社を中心とする85以上の機関投資家や企業は、世界64ヶ所の証券取引所に対し、企業のESG情報開示に関するガイダンスを導入することを求める連名レターに署名した。10月19-21日に開催される国際取引所連合(World Federation of Exchanges、WFE)の年次総会に先駆けて、各取引所に送られた。
同レターは、国連貿易開発会議(UNCTAD)、国連グローバル・コンパクト、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、責任投資原則(PRI)が合同で推進する持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブの活動の一環。SSEでは9月にESG情報開示に関するモデルガイダンスを発表し、世界の証券取引所に任意採用を呼びかけている。
WFEメンバー取引所のうち、現在上場企業のESG情報開示に関してガイダンスを明文化しているのは25%だけで、投資家が上場企業を評価する際に、取引所間の情報格差が障害になっている。同レターでは、ガイダンス制定済みまたは準備中の取引所を賞賛し、残る取引所に対して2016年末までにガイダンスを導入するよう訴えている。