2021年9月 8日

CDPは投資家グループとの協力のもとに、非上場企業向けの初の標準化された環境情報開示プラットフォームを構築した。参加した投資家グループにはBeach Point Capital, Coller Capital, Intermediate Capital Group, M&G, Neuberger Berman, Nuveenなどが名を連ねている。同プラットフォームにより、投資家は民間企業をベンチマークし、環境パフォーマンスを比較することが可能となる。

投資家グループ(資産運用総額2.3兆ドルに相当)は、CDPを通じて、1,000社以上の非上場企業に対して、環境情報の開示を要求することになる。

英石油大手BPのアラスカ石油ガス事業の米ヒルコープ・エナジーへの売却など、高炭素資産を売却する動きのあるなかで、非上場企業は上場企業のように報告義務がなく、ESG課題の透明性とパフォーマンスが低下するリスクがあった。

今回の試みは「プライベート・マーケット・パイロット(Private Markets Pilot)」と呼ばれ、中小企業を含むあらゆる規模の非上場企業や、環境問題への取り組みや脱炭素化への圧力を長く回避してきた影響力の大きい事業活動を行っている企業の開示を増やすことを目的としている。