CBIとWBCSD、企業のグリーンボンド発行促進に向けた新たなパートナーシップを発表
グリーンボンドの推進を目指す国際NPOの気候債券イニシアチブ(仮訳)(CBI:Climate Bonds Initiative)と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は持続可能性と気候変動問題に対処する金融セクターの取り組みを推進するための新たなパートナーシップを締結したことを発表した。
グリーンボンドは環境や気候変動対策に貢献するプロジェクトに資金を提供するものだが企業が発行するコーポレート・グリーン・ボンドの規模は依然として小さい。2015年に発行されたグリーンボンドが全体で約418億米ドルであるのに対して、コーポレート・グリーン・ボンドは約136億米ドルにとどまっている。
低炭素経済への移行を加速させる上で、金融業界の役割は大きい。パリ協定で定められた時間軸の中で、低炭素であり、気候変動に対してしっかりした解決策を大規模に実施するための資本を動員するためには、新たな金融手段が欠かせない。
2007年以降、グリーンボンド市場全体は年間50%の成長率で拡大しており、環境や気候に配慮したプロジェクトと投資家の双方にとって効率的な資本移動の手段であることが示されている。
強固で流動性があり、透明性のあるグリーンボンド市場は先進国、新興国の経済双方にとって、低炭素プロジェクトの資本コストを押し下げることに役立つであろう。