ニューヨーク市が長期サステナブル目標を発表、2030年までにゴミゼロを目指す
ニューヨーク市長(ビル・デブラシオ氏)は、持続可能でレジリエンス(しなやかな強さ)のある都市を目指し、環境・社会・経済に関する長期目標「OneNYC:強固で公正な都市を目指して(仮訳)(One New York: The Plan for a Strong and Just City)」 を発表した。
OneNYCは、200以上の新しいイニシアチブ、80以上の新しい測定基準や目標を含む4つのビジョン(成長繁栄、公正公平、サステイナブル、レジリエント(しなやかな強さ))から成り立っており、ニューヨーク市が将来の世代のために準備しなければならない一連の具体的な目標やイニシアチブを明らかにしている。
ビジョンの一つである「サステイナブルな都市」のなかでは具体的に以下の目標を掲げている。
・2050年までに、2005年と比べて80%温室効果ガスの排出を削減
・2030年までに埋め立てゴミをゼロ化、2005年と比較して90%廃棄物処理を削減
・2030年までに全米の大都市のなかで最も良い空気の質を保つ
OneNYCは、ニューヨーク市が世界で最もサステイナブルな大都市となり、気候変動対策において世界の指導的な役割を果たすことを目指しており、デブラシオ市長は「環境と経済の持続性は密接に連携して進めなければならない、OneNYCはその青写真だ」と述べている。また、貧困問題についても、10年で80万人の貧困者を削減すること等も目標として掲げている。