2019年12月 5日

気候債権イニシアチブ(CBI)は、CBIが2011年に創設した気候ボンド基準(Climate Bonds Standard)にもとづく認証を取得したグリーンボンド/グリーンローンの累計が1,000億ドルを超えたことを発表した。日本を含む30カ国の100を超える発行体により、21の通貨で発行されている。

今日までにグリーンボンド/グリーンローン市場は2,286億ドルに達したが、2019年は約19%が気候ボンド基準の認証を受けたものとなっている。注目されたものとして、ケニア初のグリーンボンドや自動車大手ポルシェによる発行、フランスの鉄道事業公社SNCF Réseauによるプログラム認証(一度の認証で継続的な債券発行が可能)の100年グリーンボンドなどがある。

認証グリーンボンド/グリーンローンの累計発行額の上位国は、米国(21%)、オーストラリア(16%)、フランス(9%)、インド(6%)、オランダ(6%)、ドイツ(6%)となっている。

セクター別内訳は、低炭素輸送(24.7%)、低炭素ビル(23.5%)、太陽光エネルギー(21.9%)、風力エネルギー(18.5%)、水インフラ(5.6%)、さらに海洋エネルギーや地熱エネルギーなどとなっている。