2017年9月19日

国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)の研究機関であるShiftと国際会計事務所のMazarsは、企業の人権への取り組みについて、UNGP等国際的基準への準拠を評価する保証(アシュアランス)ガイダンス「人権パフォーマンスと報告の保証(仮訳)(Assurance of Human Rights Performance and Reporting)」を公表した。これは、企業の人権パフォーマンスに対する内部監査と、人権報告の外部保証に関するガイダンスであり、2015年に発表されたUNGP報告フレームワークを補完するものである。

ガイダンスは、文章形式のガイダンス文書と、内部監査人向け備忘録(an aide-memoire for INTERNAL AUDITORS)、外部保証提供者向け備忘録(an aide-memoire for EXTERNAL ASSURANCE PROVIDERS)、保証の指標(ASSURANCE INDICATORS)(PDF及びエクセル)からなり、ダウンロードして閲覧できる。保証専門家(expert practitioners)が、人権に関する企業方針やプロセス、慣行の適切性と有効性を評価する際に、注目すべき証拠と必要な能力に重点を置いた、実用的なガイダンスとなっており、より価値のある「評価報告(expert conclusions)」の作成を支援する。

ガイダンスのねらいと特徴は以下である。
1. 企業の人権取り組みについて内部監査や外部監査、外部保証を実施する専門家向けガイダンスである
2. 人権の評価に特有な手順と、重要な情報や証拠を示して、保証の評価基準に付加価値を与える
3. 人権への取り組みに対する様々な保証において、今までに認識されたリスクと弱点に対応
4. 評価対象である企業自身や、株主やステークホルダーといった保証の受益者に価値をもたらす
5. 企業の人権パフォーマンスを高めるという究極の目的を支援し、事業活動とバリューチェーンが及ぼす人権への悪影響を防ぐ、または是正する