2019年3月27日

欧州議会は、海洋汚染の原因であり欧州沿岸で最も多く廃棄されている使い捨てプラスチック製品の10品目、フィッシング・ギア、及び酸化型生分解性プラスチックの使用禁止などに関する法案を可決した。今回定められた決定は、国際的な紛争の原因でもある海洋ゴミの対策であり、EUのプラスチック戦略の一貫でもある。

EUのプラスチック戦略とは、2030年までにEU市場の全てのプラスチック包装を再利用またはリサイクル可能なものとする目的とビジョンに沿って、原材料を特定してライフサイクル・アプローチを導入する最も総合的な戦略であり、サーキュラーエコノミー・アクションプランにおける重要な要素である。

今回合意された使い捨てプラスチックに関する指令では、以下のような意欲的な法案を打ち出している。

・市場で代替えとなる製品が存在する使い捨てプラスチック製品の禁止(例えば、カトラリー、皿、ストロー、風船のスティック、発泡ポリスチレンのカップ・飲料品容器、酸化型生分解性プラスチックなど)

・飲食品容器や飲料カップの消費を減らし、特定のマーケティングや特定製品のラベリングについての制限

・拡大製造者責任スキームとして、タバコのフィルターやフィッシング・ギアなどの製品に対する廃棄物清掃コストの負担

・2029年までに90%の分別回収目標(2025年までは77%)、キャップとボトルの連結に対するデザイン要求、2025年までにペットボトルの25%がリサイクルされたプラスチックにすること(2030年には全てのプラスチックの30%)。