2017年2月 8日

環境・社会・ガバナンス(ESG)指数の世界大手MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)は、ユニバーサルオーナー向けの新しい投資インデックスファミリー「MSCI ESG ユニバーサル・インデックス(MSCI ESG Universal Indexes)」を発表した。MSCIは700本以上のESGインデックスを提供しており、2016年には合計で560億米ドル(約6.4兆円)以上の資金運用に活用されている。

MSCIの新インデックスファミリーは、広範な投資ポートフォリオを維持するというユニバーサルオーナー(※)のニーズを満たしつつ、投資判断にESG評価を織り込むことができるよう開発された。広範な銘柄ユニバースを反映するため、銘柄の除外は、国際社会規範に違反した企業や問題性の高い武器のメーカーなど最小限にとどめ、一方でESGスコアに基づく加重を行っている。

MSCI ESG ユニバーサル・インデックス ファミリーは、以下のインデックスで構成される。
・MSCI ACWI ESG ユニバーサル・インデックス
・MSCI ワールド ESG ユニバーサル・インデックス
・MSCI ヨーロッパ ESG ユニバーサル・インデックス
・MSCI EM(新興国)ESG ユニバーサル・インデックス
・MSCI USA ESG ユニバーサル・インデックス

また、同社では既存ESG投資インデックスも名称変更する予定で、2017年6月以降、「MSCI ACWI ESG インデックス」は「MSCI ACWI ESG Leaders」に、「MSCI ACWI Socially Responsible」は「MSCI ACWI SRI」に改称する。

※ユニバーサルオーナーは、年金基金など巨額の資産を運用し、市場全体を網羅した幅広い銘柄への分散投資を行う機関投資家。