2019年10月22日

米国の経営学誌「ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)」は、2019年の「世界のCEOベスト100」ランキングを発表した。第1位は米国の半導体メーカーNVIDIAのジェンスン・ファン氏、第2位はセールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ氏、第3位はフランスのアパレル企業ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー氏だった。NVIDIAのジェンスン・ファン氏は初めて第1位に輝いたが、2018年は第2位、2017年は第3位だった。2018年に第1位だったインディテックスのパブロ・イスラ氏はCEOを退いて会長に就任したためにランクインしなかったものの、昨年のベスト100のうち65人が今年もランクインしている。

このランキングは、2015年から財務評価に加えてESG(環境、社会、ガバナンス)評価を考慮しはじめ、過去4年は最終評価の20%をESG評価に配分していたが、2019年はその配分を30%とした。これは、投資家が意思決定において、ボトムラインよりもますますESGに焦点を当てていることを反映したものである。このような評価方法の変更により、財務評価が2014年以来第1位を保っているアマゾンのジェフ・ベゾス氏はESG評価が相対的に低かったことからベスト100から外れた。女性CEOのランクインは昨年の3人から今年は4人となった。

ランキングの対象としたのは、2018年末時点のS&Pグローバル1200指数銘柄企業のCEOのうち、就任後2年未満のCEOを除いた、29カ国の876社の883人。

日本からのランクインは、33位にシスメックスの家次 恒氏、36位に花王の澤田 道隆氏、第43位に日本電産の永守 重信氏、第52位に資生堂の魚谷 雅彦氏、第54位にファーストリテイリングの柳井 正氏、第72位にユニ・チャームの高原豪久氏、第96位にソフトバンクの孫 正義氏の7人だった。


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