2016年9月 8日

アパレル大手のGap社は、自社製品を製造する工場の名称及び所在地一覧が掲載されているサプライヤー・リストを公開した。世界29ヶ国に及ぶ全サプライヤー・リストの開示は、労働条件に関する透明性向上の取り組みの一環として実施されたもので、今後は半年ごと、または必要に応じて改訂される予定である。同社はまた、サプライヤー向けの行動規範(Code of Vendor Conduct)を改正し、各サプライヤーが労働基準や環境に関する同社のサステナビリティ要件を理解し順守するようサポートしている。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、2016年にサプライヤー・リストを公開した大手アパレル企業としてGapは4社目となる。これまでに、アディダス、H&M、リーバイス、ニューバランス、ナイキ、パタゴニア、プーマ等のアパレル・ブランドのほか、ディズニーや、英大手スーパーのマークス・アンド・スペンサー等もリストを公開している。同団体の女性の権利に関する上級顧問アルナ・カシアプ氏は、「透明性がアパレル業界の規範であるべきとの強力なメッセージが発信されている」とコメントした。