2017年9月 7日

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスとロベコSAMは、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)の2017年度レビュー結果を発表した。選定銘柄の変更は2017年9月18日から有効となる。

DJSIには、ワールド(DJSI Word)、地域(DJSI North America、DJSI Europe、DJSI Asia Pacific等)、国(DJSI Korea、DJSI Australia等)のインデックスがある。

今回のワールドインデックス(DJSI World)の主な追加と除外は、時価総額順に以下のとおりである。
追加:サムスン電子(韓国)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英国)、ASMLホールディング(オランダ)
除外:Enbridge(カナダ)、Reckitt Benckiser Group plc(英国)、リオ・ティント(英国)
ただし、除外されたEnbridgeとリオ・ティントはそれぞれの地域(北米と欧州)の銘柄には残っている。

業界リーダーの選定において、日本からはテクノロジーハードウェア&装置の業界リーダーとしてコニカミノルタが選ばれた。

時価総額上位の銘柄の追加と除外は、日本企業については以下のとおりである。
ワールドインデックスで本田技研工業、NTTドコモが追加、パナソニック、日産自動車(アジア太平洋では残留)が除外。アジア太平洋インデックス(DJSI Asia and Pacific)で、クボタ、三菱重工、積水ハウスが追加、トヨタ、パナソニック、アステラス製薬が除外。

DJSIは世界初のESGインデックスとして、1999年からロベコSAMの企業のサステナビリティ評価(CSA)とS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの基準により毎年銘柄を選定している。

CSA基準の主な改定としては、今回初めて政治献金などの政治への影響力行使に関する質問項目が設けられた。その結果、評価対象企業の平均献金額は年間売り上げの0.02%(中央値は0.01%)であった。また、CSAの結果によれば、70%の企業はSDGsの目標達成に向けて事業活動や製品・サービスのプラスまたはマイナスの貢献度を評価したいと考えているが、実際に評価することができている企業は10%に満たなかった。