2017年7月31日

国際的なシンクタンクであるグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)は、2017年の「地球のオーバーシュート・デー(仮訳)」が8月2日であると発表した。「地球のオーバーシュート・デー」とは、人類による自然資源の使用量(消費)が、その年に地球が再生産可能な量を超えた日(環境債務超過の日)を意味する。人類の過剰消費(使い過ぎ)には、森林破壊や干ばつ、水不足、土壌流出、生物多様性の喪失、そして大気に蓄積する二酸化炭素などが含まれている。

現在世界は地球1.7個分の生活をしているが、仮に「地球のオーバーシュート・デー」を毎年4.5日ずつ遅らせることができれば、2050年より前に地球一個分での生活が可能になる。具体的には、温室効果ガスの50%削減で89日、世界の食料廃棄の半減で11日、肉などの消費量の削減で31日、「地球のオーバーシュート・デー」を遅らせることができる。

GFNのCEO、マティース・ワケナゲル氏は「地球は有限であるが、人の可能性は異なる。地球一個分で生活することは技術的に可能であり、財務的にも有益であり、未来が繁栄するための唯一のチャンスである。」と述べている。

なお、今年の発表では、個人の「地球のオーバーシュート・デー」をスマートフォンなどで計算できる新たな機能が公開されている。